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ウェブサイトを持たない中小企業に生じるデメリットとは?

2020年7月3日

みなさんの会社は中小企業ですか?

そして、ウェブサイトはお持ちですか?

商工中金の2017年7月調査によると、中小企業の自社ウェブサイトの開設率は77.5%です。

参照元:中小企業のIT活用に関する調査 - 商工中金

この数字を多いと捉えますか?少ないと捉えますか?

私は少ないと思いました。

(勝手な感覚ですが、9割くらいなんじゃないかと思っていました)

もうインターネットは若者だけのツールではありません。

パソコン、スマートフォン、SNSの普及などによりインターネットが在ることが当たり前になって久しいです。

うちは会社の規模が小さいからウェブサイトは要らない

本当にそうでしょうか?

私は中小企業(そのなかでも小規模企業)に勤めていますが、自社ウェブサイトは企業活動に欠かせないと思っています。

そして、ネームバリューが低く、マンパワーも限られている中小企業こそウェブサイトを持ったほうがいいのではないでしょうか

その理由として、ウェブサイトを持たない中小企業に生じるデメリットを私なりに考えてみました。

自社ウェブサイト導入の検討している中小企業の方のお役に立てれば幸いです。

 

Contents

 

ウェブサイトが無いことで生じる大きいデメリットは2つ

私は、ウェブサイトがないことで生じる大きなデメリットは以下の2つだと考えています。

  • 採用活動における機会損失
  • 新規取引先獲得における機会損失

たった2つかと思うかもしれませんが、どちらもネームバリューの低い中小企業にとっては、企業活動を保っていくために非常に重要なことですよね。

さて、各項目について、もう少し詳しく書いていきます。

 

採用活動における機会損失

これから自分が応募しようと思っている会社の情報をどうやって調べますか?

いきなり会社訪問はしないでしょう。

例えハローワークや就職エージェントから紹介されたとしても、インターネットでコーポレートサイトを探す人が大多数ではないでしょうか。

そこで、インターネット検索をした際にウェブサイトが見つからないとなると、応募者としては不安になりませんか?

インターネットがあれば知りたい情報が手に入る昨今。

検索してウェブサイトが出てこない、出てきたとしても何年も更新されてなさそうだったら、私は不安になります。

なんだか漠然と「もしかして怪しい会社…?」なんて思ってしまいます。

大企業に比べ、中小企業はネームバリューに劣りますよね。

なのに、求職者がインターネット検索してもヒットしないなんて、採用の場における大きな機会損失です

ネームバリューが無いからこそ、工夫して自社の情報を発信していかないとチャンスは来ません。

ウェブサイトが無いことで、優秀な人材、来て欲しい人材と巡り合える機会を失っているかもしれないと思いませんか?

就職エージェントに採用情報が掲載されていたとしても、そこから会社のウェブサイトにリンクがあるかどうか、ウェブサイトは適切に運用されているか、どんな会社でどんな事業内容・サービス内容かサイトを見たら分かるか…そこまでしっかり対応している会社であれば、求職者としても想像し易いですし、イメージがわけば、採用されるように頑張ろうと思えます。

ウェブサイトなんてなくても、うちは良い会社なんだ!

もちろん、そういう中小企業もあるでしょう。

でも、どうやってそれをまだ見ぬ求職者に伝えるのでしょうか。

就活イベント、就職エージェントを駆使すれば一定数にアピールすることが可能でしょう。

自社で企業説明会を実施するのも良いでしょう。

だけど、それでも求職者の大多数がウェブサイトを探すんじゃないでしょうか。

ウェブサイトが無いというだけで、「この会社で働きたい」と思わせる最後の一押しの機会を失っているかもしれません。

 

新規取引先獲得における機会損失

人材確保も会社にとって大切な要素ですが、それも会社の経営が回っていることが前提です。

ウェブサイトが無いことのもうひとつのデメリットは、新規取引先獲得における機会損失です。

仕事上、何かを外部に依頼・委託する際、どうやって業者を探しますか?

インターネット検索する人が大多数でしょう。

例え知り合いに紹介されたとしても、どんな会社なんだろうとインターネットで検索するんじゃないでしょうか。

「いまこれを知りたい」

「いまこれを依頼できる業種が必要」

そんな確度の高い新規顧客が自ら近づいてきてくれているのに、ウェブサイトが無いと検討リストにも入れません。

新規顧客の獲得が要らないとか、独自の集客方法で十分だとか、そういう状況の会社なら話は別かもしれませんが、多くの場合は違うんじゃないでしょうか。

それに、ウェブサイトは適切に運用すれば、とても優秀な営業マンになります。

需要があるか全く分からない不特定多数にビラを撒いたり電話をしたりするより、確度の高い顧客を連れてきてくれます。

だって、ユーザーは必要としてるからネットで検索してるんです。

「これ欲しい!」

と言っている人に対して営業できる機会を増やしたほうが効率的だと思います。

提供サービス、事業内容にも依ると思いますが、私は、ウェブサイトこそマンパワーが少ない小規模企業の大切な大切な営業マンだと思っています。

 

まとめ

大企業に比べると中小企業のネームバリューは劣ります。

でも、このインターネットが当たり前の時代では、自社の情報を世界中に発信することができます。

しかもまだ見ぬ潜在顧客が自らインターネットで検索して見つけてくれるかもしれません。

それは小規模な会社にとって、なんと有難いことなんでしょうか。

ウェブサイトという営業マンと上手く付き合うことで、会社が成長する思わぬキッカケが生まれるかもしれません。

そして、会社の成長のためには、人材の確保が欠かせません。

それも、自社ウェブサイトを適切に育てていれば、営業マンのはずの彼が採用活動の場面でも活躍してくれるでしょう。

ウェブサイトは作って終わり、という単純なものではないですが、作ってみないことには何も始まりません。

自社のウェブサイトを持っていない、活用しきれていないのであれば、一度真剣に作成や運用を検討してみる価値はあると思います。

私自身、現在勤める会社では真剣に自社ウェブサイトと向かい合い続けています。

始めたばかりの頃は苦労もしましたが、結果、少ない人数でも十分な利益が出る状況を保てています。(小規模企業ですが年に2回ボーナスもしっかりいただいています。感謝。)

この状況は、会社の規模が小さいからとか関係なく、自社ウェブサイトを作り込んで、適切に運用してきた結果です。

中小企業、小規模企業の人数が少ないという強みを活かして、自社ウェブサイトの立ち上げ・見直しをしてみては如何でしょうか。

以上、だらだら書いてしまって恐縮ですが、お読みいただきありがとうございました。

中小企業にお勤めの誰かの背中を押すキッカケになれれば幸いです。

 

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