働く

日本の企業のうちどのくらいが中小企業なの?

2020年5月31日

「大企業勤めで安定してていいな」
「中小企業だから休みも満足に取れない」

なんて会話を日常でも物語のなかでも見聞きしたことがある人は多いと思います。

でも、日本にある会社のうち、どの位の割合が中小企業なのでしょうか。

また、人で考えると、この道行く人たちのなかでどれくらいの人が中小企業に勤めているのでしょうか。

すっと回答できる人は意外と少ない気がします。

私が実際そうでしたので、日本における中小企業の割合を調べつつ、わたしの思う「働く」ということについて綴ってみました。

 

 

Contents

 

日本における中小企業の割合

中小企業庁のデータによると、日本の全企業数のうちの99,7%が中小企業です。 そして、日本の従業者の約7割が中小企業に勤めているようです。

参考:中小企業庁_最近の中小企業の景況について

ということは、ざっくりと捉えると、道行く大人たちの大多数が中小企業勤めということなのでしょうか。

感覚的には半分くらいの人が中小企業勤めなのかな、というイメージでしたが。

それは、私を含め身近な人たちの「中小企業」のイメージと、実際に決められている中小企業の定義にちょっと差があるからかもしれません。

 

中小企業の定義について

ということで、次に、法律で定められている中小企業の定義を調べてみました。

業種分類 中小企業基本法の定義
製造業その他 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

引用元:中小企業庁

私にとっては、300人も従業員がいたら中小企業な感じがしません。もはや自分の知らない大規模な会社だなぁという感じです。

なんか釈然としないような気がしますが、それもそのはず。

中小企業のなかには「小規模企業者」という分類があります。

その定義が以下。

業種分類 中小企業基本法の定義
製造業その他 従業員20人以下
商業・サービス業 従業員 5人以下

引用元:中小企業庁

さらに、中小企業庁のデータによると、小規模企業は日本の全企業数の9割弱を占めているとのこと。で、雇用の4分の1は小規模企業が占めているそうです。

参考:中小企業庁_最近の中小企業の景況について

またまたざっくり捉えると、道行く大人たちの4分の1くらいの人は小規模企業にお勤めなのか。

なるほど。リアルな感じがします。(因みにこの定義に基づくと、私の働く会社は小規模企業です)

 

大企業と中小企業、どっちで働きたい?

よく「安定の大企業」「攻めの中小企業」というような言葉を耳にします。

では、実際、どちらで働くのが良いんでしょうか。

どっちで働くにしても、メリットもあればデメリットもあるでしょう。

給与面や福利厚生は大企業の方が良いイメージもありますが、小規模企業を含む中小企業でも大企業と変わらない給与や待遇のところもあります。

どんな職場でもどんな仕事内容でも、個人の裁量がどこまで重要で、自分の役割をどこまで把握できるか。

結局は「どれだけ考えながら仕事をできるか」ということが大切なんじゃなかろうか。

だって、例えば、「大企業で経理専門でバリバリ働いてきました!」というだけでは中小企業で十分な役割が果たせない場合もあります。

そもそも経理専門の部署が存在しない、経理といいながら総務も兼ねてる…などなど。ひとことで「経理の人が欲しい」といっても、その実情はさまざまでしょう。

では、「中小企業でバリバリにマーケティングやってました!」という人が大企業に行ったら?

即戦力にはなるでしょうが、今まで通りのやり方だけでは通用しないことも沢山出てくるはずです。

中小企業では、最終決定までの道のり・時間が短いことが多いです。たとえばお客様から「見積お願い」と言われても、自分とその上司くらいで見積決定できることも往々にしてあります。

それが大企業に行ったら?

何かの決定・了承をもらうのに、中小企業時代の倍以上に時間が掛かるかもしれません。

「自分がどういう働き方をしたいか」「何を重視して生きていきたいか」ということを考えると、どのくらいの規模の会社で働くのが合っているかということが分かってくるかもしれませんね。

 

「働く」ということ

「働く」って、大企業だからどうとか、中小企業だからどうとかは関係なく、最終的には「如何にこの環境で自分の能力を適切に発揮できるか」ということを考えながら動くことが大切なんじゃないかと、私は思います。

ただがむしゃらに頑張っても給料UPに直結する訳ではありません。

どの企業も利益が出ているから人を雇い、給料を出せる。そしてそれがボーナスに繋がる。

小規模な会社の方が、お金に関してはイチ従業員でもリアルに感じ取ることができるかもしれませんね。

適切に頑張れば会社の利益に繋がる。会社の利益が上がれば自分の給料にも反映される。それが安定していけば事業拡大のため人を増やすことができる。

「会社が小さいから給料が低い、ボーナスが出ない」というのは間違っているかもしれませんよ。

小規模な会社だからこそ、何かアクションを起こすということに関する敷居が低いはずです。社長までの距離だって大企業より近いですよね。

すべての会社がそう簡単に新しいことに取り組んだり、経営改革を実施したり…というのは難しいかもしれませんが、現状に満足せずに、ちょっと自分の会社のことや働き方のことを考えてみてもいいんじゃないでしょうか。

もしかすると、ちょっとしたことで、働く環境や福利厚生、お給料が変わってくるかもしれません。

 

まとめ

日本における中小企業の割合

日本の全企業数のうちの99,7%が中小企業。(そのうち小規模企業が日本の全企業数の9割弱を占める)

そして、日本の従業者の約7割が中小企業勤め。(そのうち小規模企業が雇用の4分の1を占める)

どのくらいの規模の会社で働くのが自分に合うか否かは、「自分がどういう働き方をしたいか」「何を重視して生きていきたいか」ということを考えるいいかも。

ただ漫然と日々の仕事をこなすより、「考えながら働く」ということが大切。ちょっと意識を変えるだけで自分の働く環境を変えることができるかもしれません。

以上、主観にあふれた内容も沢山含まれますが、最後までお読みくださった方、本当にありがとうございました。

 

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